私たちはなぜ今このように生きることができているかを知りません。実際に生きているのになぜ生まれることができ、何のために生きているのか知らずに生きてきました。生きること、命の話を宗教的といって遠ざけ、正面から向き合いその答えを知る努力を怠ってきたように思います。生きているものにとってその目的や意味は一番大切なことです。なぜ思うように素晴らしく生きられないのか。これから先もずっと生き続けるのですから、悩む前に生きること、命について向き合い見つめ直してみましょう。
人の次はどんな生き物になるのでしょうか
広大な宇宙の中の地球という小さな惑星に生まれた私たちはいったいどこに向かって進んでいるのでしょうか。
私たちはこの地球で何度も生まれ変わりを繰り返し、やっと人というところまで意識を高めることができました。そしてこれから先も意識を高めながら生きていきます。そうすると私たちは人を超え一体どんな生き物になっていくのでしょう。今は人の意識を持っていますから人として生きています。犬は犬の意識ですから犬として生きていますし、虫であれば虫の意識で生きています。どんな生き物であっても意識の段階が違うだけで、同じ命を頂いたことに変わりはありません。意識の段階によって丁度いい身体をお借りしてこの世界に生まれてきます。
意識、心の成長に終わりはありません。ですから私たちはこれからも意識を高めていくために生きていきます。人の段階が頂点ではありませんから、さらに高い意識を求め成長していきます。すると次はどんな生き物になっていくのでしょうか。今からとても楽しみです。
この地球では私たちは一番意識の高い生き物である人として生きています。これ以上意識の高い生き物がいませんので、身体は人のままで意識が今の私たちよりずっと高い人になって生きていくのかもしれません。現在の人の意識よりずっと高い意識とはどんな意識なのでしょうか。
ここ二百年程の間に人の科学は目まぐるしく進化しました。百年、二百年前の人たちには現代の様子は想像だにできないと思います。それほど劇的な科学の進歩の陰で、私たち人の心はどれだけ発展することができたでしょうか。
現実には人の心はあまり変わっておらず、むしろ悪くなっているところもあるかもしれません。科学の進歩は私たちを幸せにするためのものであったはずですが、それが幻想であることにみんな気が付き始めているのではないでしょうか。
これからの私たちの進化は、この世界の仕組みや決まりを知り、命のことや生きることの意味をよくわかって生きていけるようになることです。これまでは生きているから生きていただけです。自分ひとりではなくみんなが地球全体として仲良く協力し合って幸せに生きていける心を一人ひとりが持つことです。今はまだ人の心は子心です。子心から親心へと成長発展していくことが、私たちみんなの共通の課題だと思います。
親が子を想う気持ちは普遍的な真理です
大自然の大いなる生命のお力お働き 大親神大生命 生命あるものすべてにとっての根源である親のご存在。御愛の御心によりすべてのものが活かされ生きています。
大自然の大いなる生命のお力お働き その御心こそが美愛あふるる親心です。
親はいかなる時も子を想い、健やかに成長して行くことを考えてくださっています。子が生まれてきたこと、生きていることを喜び、やりたいことを思い切りやって、幸せな気持ちで生きていくことを願っていて下さいます。この親心はあらゆる生き物にとって変わらぬ普遍的な気持ちです。親心は御心の一部を頂いた特別な気持ちです。親心は子供を育てていく時に必要な限定的な気持ちかもしれませんが、地球に住む人たちすべてがこの親心を持って、誰をも思いやり、慈しみながら地球全体の幸せを考え生きていくことができるようになれば、地球はどれだけ素晴らしい星となるでしょうか。
地球全体が親心となり暮らしていくことができれば、争いやいさかいはなくなり、人同士が互いに傷付け合うための兵器や軍隊は助け合うための道具に変わるでしょう。問題ごとが起きても平和的な話し合いで解決します。互いに譲り合い支え合い、助け合ってみんなで生きていく本来の生き方に戻っていきます。それは夢のような話ではなく人が心を高めて、生きることの意味を悟ることができれば当たり前のこととなります。
私たちの心は今はまだ未熟な子の心ですが、やがて親の心に成長していきます。そのためには本当のことを知り、たくさんのことを学んでいかなければなりません。この世界の仕組みや命や心の本当の姿を知り、自分たちに与えられた使命を悟り、その役割を果たしていくことで自分を成長発展させていく。そうして少しずつ親の心へとなっていくことができるのでしょう。
素晴らしく生きていくことに宗教は関係ありません。自分の命のことですから自分で考えていかなければなりません。与えて頂いた命の力を使い、自分は何をしてそして何を思うのか。じっとしていても素晴らしくはなりません。何かを成すために考え、行動することで何か新しい気持ちを感じていく。実際に行うことでしか自分を高めていくことはできません。
私たちはこれから先もずっと生きていきます。生きていかなければならないのです。生きることから目を背けず、命のことをあらためて考え直す時期にきているのかもしれません。
すべてがつながり存在している
大自然の大いなる生命のお力お働き 大親神大生命 生命の大親の御心によりすべての生命が生きる機会を頂き、大きく成長発展していく定めにあります。
意識を高め親心になっていくためには、生命のことをもっと知らなくてはなりません。生き物にとって一番大切な生命は親からしか頂くことができません。この親子の原理は永遠に変わることのない事実です。
私たちには命をつくることも与えることもできません。どんなに小さな命であったととしても、生命の大親により与えられた命です。命を与えてくださるのが親であり、与えられたものが子です。
親と子の関係は切れることなくずっと続いていきます。命は何もないところから突然生まれたりはしません。親という母体があり、そこから子という別の命が誕生していきます。それは命のつながりを意味しているのかもしれません。
どの命も必ずつながりを持っていて、ひとつの命が独立して存在していることはありません。すべての命は親という大元から分離、派生して誕生することができました。
そして親を通してすべての命はつながりを持っています。命あるものはすべて同じ親とつながる生命の家族です。家族みんなで力を合わせ助け合い、生きる喜びをともに味わいながら生きていくことが本来の姿です。そうしてすべてをお与えくださっている生命の大親に精一杯の感謝の念を捧げることが本当の生き方です。すべては親がいてくださったから生きることができています。
生命の大親のご存在も自分の命の成り立ちも、私たちはずっと長い間知らずに生きてきましたが、やっとそのことをわからせて頂けるまでに育てて頂きました。これからが全体のために役に立っていく生存活動の始まりです。
私たちは誰に頼らずとも素晴らしく生きていく力を頂いています。どんなことが起きようとも生き抜くことのできる素晴らしい力です。ですからもう神頼みは必要ありません。その力を与えてくださった親への歓びと感謝の心だけあれば十分です。
これからも様々なことがあります。私たちの力ではどうすることもできないこともあるかもしれません。たとえどんなことがあってもそれは私たちが成長発展していくための糧とすべき現象です。みんなで力を合わせ乗り越えていけるはずです。みんなが心を一つにして力を合わせて努力することで生命の大親は必ず希望をお与えくださいます。
大自然の大いなる生命のお力お働き 大親神大生命 最後の最後に頼ることのできる偉大な親のご存在です。
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