私たちはみんな生きています。大自然の大いなるお力お働きによりあらゆる生き物がこの世に誕生し、生涯をかけて成長発展しやがて戻っていきます。生命は発展していくためのお力お働きですから、どんな生き物であったとしてもより良くより素晴らしくなっていくことが運命づけられています。それは生命の本質であり永遠に変わることのない法則です。
ですが私たちはなぜ生まれることができたのかも、何のために生きているのかもわからずに永い間暮らしてきました。これから先もわからないままずっと生きていかなければならないのでしょうか。
命はお預かりしているもの
気が付いたら生きていました。両親のもとこの世に誕生させて頂き、少しずつ成長し今の自分として生きています。ですが生まれてくる前のことや、母親のお腹の中にいたこと、この世に生まれてきた瞬間。何一つ覚えていません。ですからどんな経緯があり自分が誕生することができたのかを知りません。それでも自分という存在をはっきりと確認することができ、今このように喜びも悲しみもたくさん感じながら、日々の生活に勤しんでいます。そのように生を実感しています。もし生命のお力お働きを頂くこともできず生まれることができなかったとしたら、今いったいどんなことになっているのでしょうか。
実際に生きているにもかかわらず、なぜ生きることができているのかを知らないということはとてもおかしなことです。一番肝心なことをわからないまま、ごく当たり前のように生きてきました。どうして生まれてきたのか、何のために生きているのか。誰でも一度は考えたことはあっても確かな答えを得ることはありません。
どんなことにも原因と結果はあります。今生きていることが結果ですから、必ずその原因があるはずです。私たちはそのことから目をそらし、本当の親を知らないがために尽きることのない不安や寂しさをどこかで感じながら、必死に紛らわしながら生きてきたのだと思います。生きることや命のことを考えることは宗教や哲学といった一部の人たちだけのことではなく、誰もが知らなければならないことであるはずです。生活に行き詰った時だけの問題ではありません。地球に住むすべての人にとって一番大切なことであり、知らなくてはならないことです。
私たちの命はまだお預かりしているもの、お借りしているものです。実際に生命のお力お働きにより生きていますが、命はまだ自分のものになっていないようです。自分のものにするためには頂いた感謝の気持ちできちんとお礼をしなければなりません。一番大切なものを頂いたのですから、こちらもできる限りの感謝の気持ちでお応えすることでやっと自分のものにすることができます。頂けるだけのことをしなければ頂いたことになりません。これは形式ではなくそのような摂理になっているようです。
贈り物を頂いた場合、大切なものであれば下さった方に丁寧にお礼を言い、とても大事に扱います。そこで自分のものとなり長く親しみを持って使うことができます。ですが私たちは誰に頂いた生命のお力お働きなのかもまったくわからず、お礼もせず感謝することさえ忘れてしまいました。これではいつまでたっても大切な命を自分のものにすることができません。
大自然の大いなる生命のお力お働きを自分の一番大切なものとして頂いたのですから、そのことをわかり余すことのない感謝の気持ちをつくり上げましょう。そうすればもっと命の貴さや命の力を感じられそうです。
私たちは命のこと知りません。それは生命のお力お働きを頂いた感謝の気持ちも、自分のものとしての実感もありませんから、命の本当の凄さがわからないのだと思います。せっかく頂けた生命のお力お働きですから、存分に使いこなしてこそ価値があります。
日々感謝の気持ちで生きてみる
私たちの周りには生き物や物があふれています。ですがよく考えてみると私たちのように心をもって生きているものはそれほど多くはありません。生き物であっても虫や植物では心の働きはとても弱くて、意識を持てるほどではないでしょう。物としての存在であれば生命のお力お働きもなく意識の持ちようもありません。今このように人として存在して生きていることは本当にありがたいことです。たくさんの感覚を使って、知れること、感じられることそして考えられること。人として生きられることがどれだけ幸せなことでありがたいことなのかを日々感じながら、生きている喜びを実感し素晴らしさを噛みしめながら更なる発展を目指して生きていきましょう。
感謝の気持ちは一度や二度では自分の心からすぐに忘れられてしまいます。感謝の気持ちが当たり前になるように、繰り返し繰り返し思い直すよう訓練しましょう。その気持ちは今まで感じることがなかった気持ちですから、そう簡単には身に付きません。生活の一瞬一瞬に意識を集めありがたさを感じ、感謝の気持ちを盛り上げていくことで自分の心の中に根付いていくような気がします。
日常の生活でのほんの些細なことであっても感謝の気持ちを感じることができます。目が見えることや耳が聞こえること。話すことや思い通りに身体を動かすことができるのも、みんな生命のお力お働きによりなされていることであり、一日たりともなくなることはないはずです。この世界にも私たちの心と身体のすべてにも生命のお力お働きが生きています。
大自然の大いなる生命のお力お働きはすべてのものを実際に生かしていてくださいます。ですから私たちもその感謝を心に思っているだけではなく、実際にその気持ちになって生きてみる必要があります。実際の行いにしなければ気持ちの力は働きません。本当に大いなる感謝の気持ちで生きていくことですべてが変わっていくと思います。ぜひ一緒に本気になって感謝の気持ちで生きてみましょう。
生かせてくれてありがとうございます
大自然の大いなる生命のお力お働きは、私たちがわかろうがわかるまいが、感謝しようがしまいがそのお力お働きは変わることはないのかもしれません。これからもずっと大自然の営みをしていてくださいます。ですが私たちが本当にそのことをわかり、心の底から感謝の念を抱き、真心で生きていくことができれば私たちをとりまく環境は大きく変わっていくと思います。
生命の大親は私たちを素晴らしく生かそうとあらゆることをしていてくださいます。それは揺らぐことのない絶対的な御愛による御心です。いつでもどこでもどんな状況であったとしても変わることなく暖かく守っていてくださいます。
生きていること。それは本当に素晴らしいことです。だからこそ私たちは素晴らしく生きていかなければなりません。素晴らしく生きていくとは生きていることを心の底から楽しみ、歓びと感謝の気持ちでどこまでも発展していくことです。生命の大親は私たちを苦しませるために生命のお力お働きを与えてくださったわけではありません。自分の力で素晴らしくしていかなければ生きている甲斐がありません。難しい理論や理屈はわからなくてもみんな素晴らしく生きていける力を頂いています。その力を使って日々の暮らしを希望と喜びに変えていきましょう。
命のことをしっかりと考え、感謝と喜びの気持ちで暮らしていけば、必ず身の回りに起きてくる出来事に変化が現れます。気持ちが変われば行いが変わり、行いが変われば現象が変わってきます。感謝の気持ちには大きな力が働きます。より良い方向に向かって発展していく大自然の摂理に沿った生き方になっていきます。
生きる喜びを蓄えた分、ほかの人を楽しませ喜ばせてあげましょう。喜びは共有することで何倍にも大きくなっていきます。ほかの人に必要なことは対立や競争ではなく喜ばせて幸せにしてあげることです。世界中の人通しが互いに喜ばせ合って生きていけたら、本当に平和な世の中が実現します。人を喜ばせた分自分も感謝と喜びを更に高めることになります。みんな同じ生命でつながった生命の家族ですから、互いに生きていることへの感謝と感動を高め合うことが今の地球に一番必要なことかもしれません。
生命によりすべてが成されています。生命がなければ成長も発展も何もない無のままであったでしょう。大自然は生命の世界です。生命からすべてが始まりました。生きているから輝ける希望に満ちた明日があります。
今、この人生というかけがえのない尊い時を頂いていることは、本当にありがたいことです。こんな価値ある人生は二度と訪れることはないでしょう。そのすべてをしていてくださる生命の大親に感謝申し上げます。
生かしてくださって本当にありがとうございます。
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