大自然の大いなる御心によりそのすべてが現され、命あるもののすべてが生命の祝福を受けこの世に誕生させていただきました。生命を与えたあらゆる子供たちが素晴らしく成長発展していくことができるよう、大自然のそのすべてが現されています。その御愛にお応えできる生き方にしていくためにはどうすればよいのでしょうか。
大自然の大いなる御心
私たちは大自然という大いなる本物の世界に生かされています。あらゆることが現実に営まれている神の世界です。すべてのものが本物であり架空のものや偽物が存在することはありません。大いなる御心によりすべて本物が現されています。
私たちは今実際に生かされているにもかかわらず、大自然のこと、命のこと、生きることについてどれほど現実のこととしてとらえてきたでしょうか。大自然のすべては映画の撮影で使われているような装置ではなく本物です。何気なく見上げている空はどこまでも続く広大な宇宙であり、太陽も空に付けられた照明ではなく、遠く一億五千万キロの彼方で地球の三十万倍の重さをもって核融合反応により熱や光を放っています。もちろん知識ではそのようになっていることはわかっているかもしれませんが、どれだけ現実のものとして感じることができているかです。もし太陽の実際の姿を現実のものとしてとらえることができれば、おそらく神格化して信仰の対象にはしなかったと思います。頭の中にある知識をどれだけ生き生きとした現実味のある感じとすることができるかです。
科学の進歩により宇宙の仕組みも少しずつ解明されています。ですがいくら解明されたとしても、今までは自分とは関係ない世界のことのようにしか感じることができませんでした。この大きな宇宙の中のとても小さな地球と呼ばれる惑星に生かされていることを現実のものとしてとらえることはとても難しいことです。あまりの大きさに自分の感覚の尺度が追いついていかないのかもしれません。
私たちの身体の中でも心臓はひと時も休むことなく血液を身体の隅々にまで行き渡らせています。古くなった細胞は死に新しく分裂誕生しその細胞に入れ替わります。一日で一兆個の細胞が入れ替わるそうですが、新しい細胞の誕生や身体中の血液の流れを感じることはありません。他の内蔵や器官も同じように具合が悪くならない限りその働きを感じ意識することはありません。自分の身体の中で起きていることですら感じることができませんでしたので、生きること、生命のこと、心のことをぼんやりとしか感じることはありませんでした。
大自然は大いなる御心により創造されています。私たちが物を作るのと同じように、大自然の姿を思い描いて下さり、細かな一つひとつのものにまで御心をお遣いくださり、これだけ壮大にしてかつとても精密な世界を念のお力で現してくださっています。すべてをそう見えるものではなく本物としてお創りくださいました。それがどれだけのことなのか私たちはまだ計り知ることはできませんが、ぼんやりと考えているだけではとうてい実現できないことはわかります。
念のお力お働きによりすべてが成されている
今私たちが生活している物質体の世界は実際に体験してみることで気持ちを味わうための世界です。様々な現象を感覚としてとらえ、そのことで沸き起こる気持ちを味わいとして心に取り入れていきます。直感的に感じることもあれば深く考えた末にようやくたどり着くこともあるでしょう。それだけいろいろなことを感じられるように数限りない現象を現わしてくださり、素晴らしい思いを味わえるよう一つひとつ念じてくださっています。
私たちは常に美しいものを求めています。光り輝く宝石や咲き誇る花々。雄大な自然の風景だけではなくほんの些細なものでも美しさを感じることがあります。夕陽や満天の星空といった自然現象は人が表すことのできないものです。その造形や色彩にいたるまで御心により思い描かれた姿の表れだと思います。
大自然の大いなる御心の念のお力お働きによりすべてを現わしてくださっています。すべてが気持ちで現された世界です。ですから生きることで一番大切なことはどんな気持ちをもって実際に生きているかです。
自然が現わしてくださる美しさは一瞬のものかもしれませんが、その美しさで得られた感動はずっと心に残ります。その感動を新鮮なまま心に刻み込むことができるか。色あせることなく美しさを記録するためにはもっと直に感じていかなければならないようです。はっきりと鮮明に心に映し出された思いは心に深く刻み込まれていきます。
大自然は実際に生きて躍動しています。その躍動を感触としてつかむことができればもっと生きていることを実感し、本物の生命を感じることができるかもしれません。大自然は現実に生きています。だからこそ私たちも現実に生きることができています。
地球のために念の力を高めていく
大自然の大いなる御心の一部を私たちは頂いています。私たちであっても意識を集中し強い気持ちを創り出すことで現象を頂くことができるようになるそうです。御心に沿って素晴らしい地球の将来を皆で思い描き、努力することで少しずつそのようになっていくようです。
そのために命のこと、生きていることをもっと現実こととしてとらえ、鮮やかな思いにしていかなければなりません。生きていることを身に染みて実感し確固たる思いにしていけば、大いなる御心の御愛を感じられ生命を頂いた感謝と喜びがおのずと湧き出てくるようです。湧き出した純粋な感謝と感動は真心となり、生命の輝きをもたらしずっと消えることはありません。
生命の躍動を感じ生きる歓びを感触としてつかめるのは今のこの物質体の世界だけのようです。そのためにこの世界をお創りくださったのかもしれません。ですから今現実に生きているこの時はとても大切です。
私たちが生きている今この瞬間にも御心のお力が働いています。その感じをより直接的につかめるように心を磨き、感触を高めていく努力が心を高めていくこととなります。この一生が忘れられない特別なものにしていくためにこの時を精一杯生きてみましょう。
大自然界は大いなる御心によりつくられた神の世界です。ですから一番大切なものは気持ちです。あらゆる命あるものにとってなにものにも変えることのできない自分の心を頂くことができました。
感じること考えることで気持ちがつくられていきます。自分という存在は気持ちでしかありません。今何を思い何を考えているのかが真の自分の姿です。
自分の気持ちを高めていくことは自分にしかできません。より高い頂を目指していく努力が自分を高め地球の種となります。決して満足することなく高みを目指していく気持ちが念となり未来を形づくり、より発展していく礎となるでしょう。そうして少しずつ本物になっていく素晴らしい道中をお与え頂いています。
感謝と感動の気持ちを日々高めながら御心にお応えしていきましょう。
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