前の回に続き自分のことをもう少し考えてみましょう。自分というものがかけがえのない大切なものであることはわかりましたね。でもなぜ自分が存在し、他の誰とも同じでないその他とは明らかに違う自分というものが必要なのかもう少し考えてみましょう。それがわかれば本当のことに一歩近づくことができるかもしれません
1.この世界で自分はたったひとつだけのもの
生命は皆同じ生命を頂いております。生命は力と働きですのでどの生命であっても違いはなく、どのように使うかが違うだけですべて同じ生命だそうです。しかし自分の元である気持ちは同じものはなく全て違います。私たち一人ひとりが自分だけの気持ちを持って生活しています。この世界にはたくさんの気持ちがありますが自分が自分と思える気持ちはひとつしかありません。その気持ちは生命あるもの誰もが思うことであり、自分だけが感じている事ではありません。それぞれ感じること考えること価値観もバラバラです。ですから一人ひとり気持ちは違うものだということを確認しましょう。思うこと感じることが違うのが当たり前であり、だからこそ互いに認め合い理解しようとすることで素晴らしさを感じることができます。
もし他の生命がすべて自分と同じ思いをし、同じ考えをしていたとしたらどうでしょうか。自分の思い通りにすべての事が進んだとしたら。
2.本当の喜びは自分だけでは得られない
自分という存在が確認できると、それ以外の存在という他がわかります。親や子供、兄弟や夫婦であっても自分ではありませんので他という存在になります。そして自分と多くの他の存在に囲まれれて生活していると思います。それぞれに違う気持ちを持つものが一緒に生活し、それぞれの思いを感じていると思います。でも違う気持ちだからといって自分の主張だけをし、他の気持ちを思いやる気持ちがないとどのようになってしまうでしょうか。考えるまでもなく決してうまくはいかないと思います。それがみんなわかっているのに実際は自分の都合が優先し、自分が得をすることばかり考えてしまいます。なぜそうしてしまうのか。先の事、本当の事が分からないとつい自分の気持ちを優先し、目先の気持ちよさで満足してしまいます。
3.他の気持ちを受け入れることで成長発展がある
自分の気持ちは自分だけのものであり同じ気持ちは一つとしてありません。ですがみんなが違う気持ちを持ちながらも素晴らしさを求め、向かう先は同じです。違う気持ちを持ったものが気持ちをひとつにするために、互いに歩み寄り努力することで調和が生まれます。違うということは自分にはないものを持っていて、その違いを受け入れることによって自分に足りないものを補うことができます。今まで私たちはその違いで争い対立してきました。違う価値観を持ったものが気持ちをひとつにし何かを成し遂げることが素晴らしさに向かう成長発展であり喜びだと思います。
自分を守るために気持ちを閉ざしていても決して成長することはできません。むしろ自分を開放し自分が持っていないものを受け入れ吸収することでより大きく発展していけるのだと思います。たとえ気持ちは違っていても生きることの目的は皆同じです。
私たちは素晴らしい自分である以上に全体の中のひとつでもあります。いろいろな思いを他の生命と共有し協力し合いながら自分も成長し、全体としても発展してゆく。自分は全体のためにあり、全体は自分のためにあります。決して一人だけで生きているのではありません。自分だけの小さい気持ちから出てもっと大きな素晴らしさに向かって行きましょう。より素晴らしい自分であるために。
コメントを残す