私たちが持っている気持ちは命の力を使っていろいろなことを思ったり考えたりしながら何かの活動をしています。それが生きるということですね。その命の力とは別に私たちそれぞれが自分の気持ちの力のようなものを持っています。命の力を使うための力という感じでしょうか。その力のようなものを私たちは「徳」と呼んでいます。哲学などで使われる「徳」とは少し違うかもしれません。その「徳」は「お金」に置き換えてみるとわかりやすいので財産とも言います。それぞれの気持ちが持っている「徳」という財産について考えてみましょう。
1.徳があれば素晴らしい人生を生きられる
私たちの社会では生きていくためには「お金」が欠かせません。毎日の生活において「お金」はとても大切な役割があり、「お金」がなければ何もすることができません。これはみなさんもよくお分かりだと思いますが、私たちはそれぞれの気持ちにもそのお金のような「徳」というものを持っています。その徳はもちろん目には見えませんので自分がどれだけの徳を持っているかもよくわからないと思います。徳は増えたり減ったりもします。そしてその徳は思っている以上に自分に影響を与えているそうです。
徳があれば自分の気持ちは自信と気力にあふれ物事に対し前向きで良い方に考えることができますが、徳がないと常に不安で物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまいます。徳があるか無いかで気持ちの持ち方も変わりますし、行いに対しての結果の出方、周りの方々との関係までに影響します。そしてお金のようにその時々によって価値が変ってしまうこともありませんし、「運」などのようにあいまいではない絶対的なもののようです。
徳を持っていれば思い通りに生きることができます。ですから自分が素晴らしく発展していくためには「徳」を増やす生き方をすることが大変重要なことのようです。
2.徳を増やす生き方とは
まず私たちの「お金」で考えてみましょう。お金を得るためには社会の役に立つ何かの仕事をしてその対価としてお金をいただきます。そのお金を使い生活に必要なものを手にすることができます。ごく当たり前の事ですが徳も考え方は同じです。他の方に良い思いを与えれば徳は増え、嫌な思いを与えれば減ります。
ただお金と違うのは徳の場合は実際に行った事実通りの結果にしかなりません。この社会では一生懸命頑張っても、いい加減にやっても貰えるものはほとんど同じということがよくあります。正直者が馬鹿をみるということですが、徳にはそのようなことはありません。やればやっただけの徳を手に入れることができます。ですが自分の気持ちを満たすためのことをいくらやっても徳は減るばかりで増えることはありません。
ですから他の方に素晴らしさや喜びの気持ちを与える事ができるよう外に気持ちを向けましょう。そうして意識していると今までは気がつかなかったことがたくさん見えてくると思います。他の方の役に立てる場面はいくらでもあります。
3.考えていても徳は増えない
積極的に徳を増やす行動を起こしましょう。いくら考えても何もしなければ徳は増えません。日々の生活で関わりのある方々に良い思いを与えて行くことが大切です。最初は照れくさかったり相手の方に変に思われるのではないかといろいろ考えますが、それも初めのうちだけですぐになれてしまいそれが普通になります。
そうして徳が少しずつ増えてくると今まで感じていなかったものが感じられるようになり、気持ちの感度が少しずつ上がりそれまであまり気にしていなかったことに気が付く感じがつかめると思います。そして増えたその徳をさらに他のために使いましょう。徳はため込んでしまっておくものではありません。他のために自分の徳を使えるようになればさらに徳は増えて行くようです。そうすれば自分の気持ちもどんどん高まっていきます。今までは小さな気持ちに支配され埋没していた自分から飛躍的に発展していくことができそうです。
徳という財産がいかに大切なものかこれからも考えていきましょう。私たちはこの世界で生きていくということは何らかの形で他の方々とも関わっていかなければなりません。その関わりの中で互いに素晴らしさを与え合い徳を高めあって行くことが本来の姿のようです。
そして素晴らしいこの世界をお創り下さった 生命の大親 に感謝の気持ちを持ちましょう。その感謝の気持ちを持つことこそ徳を増やすのに一番大切で欠かせないことです。
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