私たちは身体を使って生きることが生きていることだとずっと思っていました。でも本当は身体を使っているのは一時的なことで、気持ちを持っていることが生きていることでありその活動は永遠に続いていくそうです。もしこのことが本当にわかればこれは画期的な素晴らしいことです。
今まで人生は80年ぐらいかなと思って生きてきた方々が大半だと思います。私はもう少し短いかなと思ってました。でもこれからはもっと遠くの未来のことまで考えて生きていけるようになります。これは生きることにとってとても大切なことだと思います。このことを少し考えてみましょう。
1.今の人生は旅の途中です。
私たちは今いるこの身体をもって生きている目に見えている世界と、目には見えない気持ちだけの世界を行ったり来たりしているそうです。ここで重要なのは家と呼べるのは気持ちだけの世界で、今いるこの世界は旅行に来ている一時だけのもののようです。いつも生活しているのは「家」であり、いつもとは違った思いや新しい体験をするために出かけるのが「旅先」です。今まではこの旅行を生きていることだとばかり思っていました。だいたい80年ぐらいの旅行でしょうか。旅行から帰ったらまたいつもの生活に戻ります。またここで大切なことは旅行が終わると身体はお返ししますが、気持ちはそのまま変わりません。
旅行をするためにレンタカーを借ります。そしていろいろなところに行き、いろいろなものを見たり聞いたり味わってみたり、たくさんの素晴らしい思いをすることができました。そして旅行が終わりレンタカーを返しました。そして家に帰ってからも旅行の想い出を振り返ることができます。ごく普通の事だと思いますが、私たちは旅行が終わることが死ぬことだと思っていました。レンタカーが私たちの身体だと思ってください。レンタカーをお返ししただけで死んでしまった訳ではありません。今の人生は旅行であり旅行の終わりがすべての終わりではなく、その先もずっと続いていきます。
2.気持ちの活動はずっと続きます。
私たちは本当はずっとつながっている気持ちのことがわからず、旅行に出かけた時だけの途切れ途切れの思いしか持っていません。命と気持ちに終わりはありません。旅行でたくさんの体験、経験を通して持つことができた気持ちを「家」に帰ってから振り返りあらためて味わうことができます。旅先で素晴らしい気持ちを持つことができれば家に帰ってからもその気持ちで生きていくことができます。しかしその逆で嫌な思い、悔しい思いをしてしまえば家に帰ってからもその気持ちが残ります。
今のこの世界で感じた思いをこの先も感じて生きていくことになります。旅先で事故にあったり災害に巻き込まれたり、つまらないことが原因でケンカをして不仲になってしまったりと大変な思いや苦しみいらだちなどをそのまま持ち帰らなければなりません。旅先で手に入れたお金や物をはじめ、地位や権力なども旅行が終われば消えてしまいます。ですが気持ちだけは消えません。そして与えたものも気持ちとして自分に戻ってきます。旅先で出会った人たちに希望や喜びを与えることができれば、与えた分だけの希望や喜びの思いが自分に戻ってきます。ですが苦しみや悲しみを与えてしまえばそれもそのまま自分で味あわなければならないそうです。
3.ずっと先の未来も自分の事です。
永遠に生き続ける。文字や言葉にするのは簡単ですが本当にその気持ちになるのは大変ですね。今までに考えたこともなかったことですから。でもこれが事実ですからがんばってこのことを分かり実際にその気持ちで生きていけるようになりましょう。そうすれば小さなことでクヨクヨしたり、目先の誘惑に惑わされることもなくなります。
ずっとずっと先の未来のことを考えながら成長し発展していく本当の生き方に近づいて行くことができます。そうしていくことにより今までは途切れ途切れであった自分の気持ちも少しずつつながっていくそうです。500年後、1000年後、あるいはもっと先のことまで考えて「今」を生きられれば本当に素晴らしいと思います。ずっと先の未来も子孫のためだけでなく自分のことでもあります。
今は旅の途中ですが家に帰ってからのこと、次の旅のことを思い描き備えましょう。何をつかむかは自分次第です。
生命の大親 は私たちに素晴らしい思いをさせて下さるために生命と気持ちと身体、そして大きな世界を用意して下さいました。ですから今のこの人生の旅も素晴らしい思いをしなければせっかくの旅が台無しです。苦しみや対立の思いをいくら収穫しても価値はありません。素晴らしい思いをたくさん収穫して 生命の大親 に感謝の気持ちで生きることが本当の生き方です。
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