私たちの気持ちは少しずつ進化発展してきました。最初はただ存在しているだけでしたが、本能を与えて頂き気持ちを持つことができるようになりました。やがて現在のように自分という存在をはっきりと確認することができ、いろいろなことを知る中で感じたり考えたりできるまでに発展してきました。様々ことを知る喜びや考える楽しさなど格段に自分の世界は広がっています。そして長い時間をかけて気持ちの中にルールを作ってきました。そのルールに従い生きています。その自分の心の中のルールについて考えてみましょう。
自分のルールで生きている
私たちのそれぞれの心の中には、あるルールがありそのルールに従い毎日の生活をおくっています。この世界にはたくさんのルールや決まりがあり、そのことにより秩序が生み出されていますね。ですがその法律とか憲法とかを普段の生活の中であまり意識することはなく、自分の心の中のルールに従い生きているのではないでしょうか。
私は毎日車を運転する生活をしています。ですから運転免許も持っていますし道路交通法もある程度頭の中に入っています。ですが実際に運転するときは自分の心の中のルールに従います。当然信号が赤に変われば止まります。でもそれは道交法で赤は停止と決まっているから止まるという感覚よりも、赤信号で止まらないと歩行者をはねてしまったり他の車と事故を起こしたりする危険があるからであり、あるいは捕まって反則金を払わなければならなくなるとか、そういうことを考えての判断です。ですから周りに全く危険や迷惑をかけてしまいそうなことのないときは止まらない時もあります。
もちろんこの私のルールの基本は道交法という決まりから来ています。ですがこのルールによりみんながうまく調和して円滑に行動できるようにとの思いがあります。もし他は関係なく自分だけがともかく早く到着すればよいと思えば違うルールになるでしょう。
その心の中のルールこそが自分であり、そのルール通りにしか生きることができないのかもしれません。ですがそのルールが正しい時ばかりとは限りません。自分で作ったルールですから絶対的なものではありません。ときにはそのルールに縛られ間違った方向に進んでしまうこともあるかもしれません。
ルールは最新でなければならない
この世界は刻一刻と変化しています。ですから自分の心の中のルールもその変化に対応して常に最新のものにしなくてはなりません。頑張って作ったからしばらくはこれで行こうとか、自分はこれで満足している、といった甘えは全く通用しません。あっという間に時代遅れになってしまいます。
ですが私たちは自分の作ったルールをとても大切なものと思い、かたくなに守ろうとします。どんなに時代遅れになろうとも決して変えない、変えたくない分野があります。それがたぶん執着心です。特別な何かに対するこだわりとか、何かに囚われ別の考え方ができなくなっていることですね。私はそのことを「ドつぼにはまる」と表現します。執着はあらゆることが対象となるようで、物であったり権力のような欲であったり特定の人であったりします。そして一番は自分の心のルールに執着し、自分の気持ちに支配されてしまうことですね。そのような状態では素晴らしさに向かって進化発展していくことなど全く考えられず、苦しみだけの生き方になってしまいます。
いったい自分の中のルールとは何のためにあるのか。「なんのために」このことが一番大切なことであり、生きることの最大の課題だと思います。もう一度よくこのことを考えてください。
大自然には普遍的なルールがあります
自分の心の中のルールは何のためにあるのでしょうか。
大自然には絶対的な普遍のルール、掟があります。大自然の大きな力を頂いている以上、自分の心の中のルールも大自然のルールに沿ったものでなくてはなりません。自分だけにしか通用しないルールでは正しい生き方はできません。それも絶対的な掟の一つです。ですから自分のルールが大自然のルールに沿っていないところがあれば、それを正しいものに変える努力が必要です。そのためには大自然のルールを判らなければなりません。そのために現在まで進化発展をさせて頂いたのかも知れせん。
物や植物、動物であった頃は本能という形でそのルールを与えてくださいました。そのルールに従うことが当たり前であり疑問を持つこともなかったと思います。私たちは自分たちでそのルールを積極的に決められる能力を持たせていただくことが出来ました。これはとても画期的なことであり素晴らしい成長だと思います。今までは与えて頂くだけでしたが、自分でそのルールを創ることが出来るんです。
この大きな力と働きを使って大自然のルールに沿った素晴らしい自分のルールを創っていきましょう。今までの古いルールに縛られている必要はありません。それが自分の殻を破ることなのだと思います。今こそ自分という呪縛から自分を解放する時が来ていると思います。
さあ輝ける未来に向かって羽ばたいていきましょう。
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