私たちはみんなそれぞれに気持ちを持って生きています。生きることとは気持ちの活動であり、命はそのための動力源なのかもしれません。ですから気持ち、心が一番大切なものであり、かけがえのないものです。
ですが私たちは自分の心は大切にしますが、他の人の心を簡単に踏みにじることもしてしまいます。私たちの本質は気持ち、心です。そのことが本当にわかっていないから平気で人の気持ちを傷つけてしまいます。気持ちの大切さを分かっていないからです。
気持ちのことをもっと分かろう
私たちはずっと先まで生きていきます。ですからこの先もずっと気持ちの活動が続きます。自分が自分であり続ける限り自分の気持ちから離れることはできません。
私たちは日々の暮らしの中でたくさんのことを感じ考えながら生きています。子供の頃は見るもの、聞くもの、さわるものの全てが驚きの連続であり、知ること学ぶことの喜びで満ちあふれていたと思います。この頃の気持ちを覚えていますか。残念ながら私は子供の頃のことはあまり覚えておらず、本当に断片的な短い記憶しかありません。ですが子供の頃に感じた気持ちも、もっと昔の前世やそれ以前に感じた気持ちも自分の心の中に正確に刻まれているそうです。その時々に感じた気持ちの積み重ねが今の自分の気持ちを造っています。
私たちは忘れる、慣れるといった力も頂いております。子供の頃のことはあまり覚えていません。ですから今この瞬間のことに向かうことができます。嫌なことや苦しいこと、悲しいことをいつまでも覚えていてクヨクヨしていては先に進むことができなくなってしまいます。時間の経過とともに忘れたり、慣れてしまいあまり気にならなくなったりします。ですがここで大切なことは忘れたことは消えたわけではないということです。
自分が感じた気持ちはどのような気持ちであっても必ず心の中に残っていて気持ち全体に影響しています。
与えた気持ちが自分の気持ち
そしてもっと重要なのが他に与えた気持ちです。他の人に嫌な気持ちを与えてしまえば、その気持ちは与えた人の心にずっと残り、そして嫌な気持ちを与えたという事実も残ります。悪気はなかったとかそんなつもりではなかった、全く無意識だったという言い訳は通用しません。実際に嫌な気持ちを与えたという事実通りです。
今の社会では嫌な気持ちを互いに与え合うことに慣れてしまい日常化しています。自分が気に入らないときは他の人をすぐに怒鳴りつけたり、ほかの人の邪魔をしても気にもせず、全体のことやほかの人を思いやる気持ちがないので、些細なことで対立が起こります。
この世界はあらゆるものが循環しています。ですから他に嫌な思いをさせるという悪いマイナス側の種をまけば、それはやがて成長し何倍にもなって自分に返ってきます。悪い種をまいた責任で何倍もの悪い気持ちを収穫しなければなりません。「なんで私ばっかりこんなつらい思いをしなければならないのか」それは自分がその種をまいたからかもしれません。原因があるからその結果がある。これも大自然の摂理です。
そして気持ちには力があり波動という形で表されるようです。良いプラス側の気持ちである真心、親切、感謝などで他に接することができれば当然プラスの力が働き、自己中心、恨み、妬みなどの邪悪な気持ちで接すればマイナスの力が働きます。口ではとても美しい言葉を並べたとしても、実際の心の中身が邪悪であれば全く意味はなくプラスの力は働きません。うわべではなく中身が問題です。
このままではこの地球はマイナスの力で押しつぶされてしまうかもしれません。
他の気持ちを大切にすることが、自分の気持ちを大切にすることなのかもしれません。
みんなの力を合わせる
私たちはいろいろなことを感じさせて頂けるまでに育てて頂きました。未熟な小動物であった頃は喜びや幸せを感じたり、美しい風景に感動したり、親の愛にふれおだやかな気持ちになったりすることはできなかったと思います。
ここまで成長させて頂いたのは何のためでしょうか。人同士が互いに恨みを持ち、傷つけ合うためではないことは子供でも分かることだと思います。
気持ちには力があります。これは多分私たちが考えている以上に大きな力です。そしてその力は同じ気持ち同士で一体化し、より大きな力となります。文字通り「力を合わせる」ですね。いろいろなことを感じられるようになり、気持ちも広く大きくなりました。そしてその気持ちはほかの気持ちとつなげることができます。同じ気持ちを持ってれば他の気持ちともつながる、同化することができます。その気持ちのつながりこそがとても大切なことです。
たくさんの気持ちとつながり、やがては親の御心とつながる。それは本当に大きな力となることなのかもしれません。いまの地球はみんなの心がバラバラでつながりをもてないのでその力は働いていません。言葉や人種、民族の違いを超えて本当のことを人類の全てが悟り同じ目的に向かい気持ちをひとつにすることができれば、それは大きな力となりこの地球は更なる素晴らしい価値ある惑星となると思います。 これも大自然の摂理です。 みんなの力でそれを実現しなけれななりません。
この世界のすべては 生命の大親 の御心で現わされています。ですからこの世界で一番大切なものは気持ちです。親の気持ちで私たちは生きることができているのですから。
生命の大親 との気持ちのつながりこそが生きるための意味であり目的なのかもしれません。そのためにも少しでもその御心を判らせて頂き、その御心に沿って生きることが本当の生き方であると思います。
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