私たちの心の発展に終わりはありません。これからもずっと自分の心を成長させ大きくしていかなければなりません。そのためには自分の心がどのような特徴を持っているかを詳しく知らなくては質を高めることはできませんね。
できるだけ客観的に自分の心の状態を観察し、悪いところをそぎ落とし良いところを残し純度を高めていく。そんな自分の心を磨き続けていくことが生きることの意味であり、命を頂いたものの使命だと思います。
すべて自分の心が原因です
私たちの心の中には素晴らしく生きていくために必要のない数えきれないほどの気持ちを持っています。虚栄心、猜疑心、嫉妬心、怠け心や恐怖心などいくらでも出てきますね。そしてその気持ちは欲と密接に絡みついています。いつ何のためにこんな気持ちを作ってしまったのかわかりませんが、持っていることは確かなことであり自分の心の一部です。
命あるものすべては素晴らしく生きていきたいと願っています。あなたもそうだと思います。ですがその願いもむなしくなかなか素晴らしく生きていくことができません。なぜ素晴らしく生きていくことができないのでしょうか。
すべては自分のこころに原因があり、心の中の悪い気持ちがじゃまをしています。しなければならないと頭では分かっているのにできない、してはいけないとわかっているのにせずにはいられない等、考えたことと感情とのせめぎあいになると感情が勝ってしまうことが多くあります。
その感情的な気持ちを悪いことだと認めることもありませんし、むしろその気持ちに支配され改めようと思うこともありません。感情のすべてが悪い気持ちだとは思いませんが、あなたが素晴らしい心を創っていくための妨げになるものであれば放っておくことはできません。
そのために自分の気持ちを無にする、心を空っぽにする努力が必要です。自分を無にするといっても自分が無くなってしまう訳ではありません。その空いたところに新しい違う気持ちを入れていきましょう。それをしなければずっと同じ自分の気持ちで生きていかなければなりません。
どんな気持ちも選ぶことができる
今の自分の気持ちを創ったのはあなた自身です。それは紛れのない事実だと思いますが、今までは本当のこともわからず気持ちを作っている自覚もなかったと思います。ですからこれからが本番です。今までとは違う素晴らしい高い気持ちを創る意識を持って生きていきましょう。
あなたがどんな気持ちを持つかは自由であり誰も強制することはできません。そして今あなたが感じている気持ちがあなたの心になっていきます。
喜びの気持ちを感じるのも怒りや不満の気持ちを感じるのも自由です。だったら嫌な気持ちで生きるより、歓びと感謝の気持ちで生きていったほうがいいに決まっていますよね。
どんなにこの世界が素晴らしい世界であっても、実際に自分が嫌な気持ちで生きたのでは何の価値もないんです。
命あるものすべてが大きな御愛に包まれ感謝の気持ちを心の底から感じて生きていくことができればどれだけ素晴らしく価値あるものになるでしょう。
あなたもそんな気持ちで素晴らしく生きていくことが必ずできます。
高いところから自分を見つめ直してみる
あなたは自分のことをどれだけ知っていますか。
もちろん自分のことは自分が一番知っているはずです。ですがあなたが周りの方からどのような印象を持たれているとか、どんな影響を与えているかとかは意外に知らないのではないでしょうか。もちろん家族や近しい友人は自分の良いところや悪いところを教えてくれるかもしれません。ですがそれ以上に自分をもっと積極的に外側から見つめる力を付ける必要があります。
自分のことを客観的な視点でとらえるということは決して簡単なことではありません。まず自己中心の視点では正しい評価をすることはできず、すべて自分に都合のいいものになってしまいます。冷静に客観的に自分のことを分析する必要があります。
客観的というのは自分の気持ちを一切入れずに見ることです。今まではそんな視点で考えることがなかったのでとても難しいことです。でも頑張ってその感覚を身に付けることができた時、今のあなたよりだいぶ高まることができています。高いところから見ることができなければ本当の自分を見つけることはできないからです。
そして評価の基準も大切ですね。今の社会の中で通用している基準は忘れて下さい。これから自分を高めていかなければならないのですから基準もそれに合わせ高くしていかなければなりません。基準が低いのは自分に甘い証拠です。常に全力で立ち向かわなければ飛べないハードルの高さに設定しましょう。
問題はいざという時にどんな反応をしてしまうかです。普段の生活の中では穏やかに過ごすことができても、何か問題が起きた時に自分の本性が現れます。衝動的に何かをしてしまったり、重大な失敗をしてしまった時に、つい人のせいにしてみたり言い訳がましいことを言ってみたりしていますよね。起きてしまったことは何があっても戻すことはできません。でしたら潔く事実を認め自分の成長のための糧とする必要があります。問題ごとはあなたにとってそのことが必要であるから起きてきます。偶然ではありません。
自分のことが外側から見つめることができるようになると、他の人の気持ちも考えられるようになると思います。今はまだ人の気持ちを考えたり思いやることができていません。自分を外側から見つめられるようになれば、人のことも見つめられるようになってくるのではないでしょうか。
今の地球は生きること自体が重要視され、何のために生きているのかはあまり考えられなくなっています。生きることの恵みだけが大切で、役割りを果たすという責任はどこかに忘れ去られました。
もしかすると最初は違ったのかもしれません。いつしか心の中による欲がみんなを狂わせてしまったのかもしれません。私たちに必要なのは役割りを果たして素晴らしく生きていきたい、という欲だけ充分です。もう一度最初からやり直す必要があるのかもしれませんね。
あなたが自分を高めより素晴らしくなっていくためには自分でそうするしかありません。これだけは自分でするしかないようです。
素晴らしく生きている自分を外側から眺めることができたらどんなに素敵なことでしょうか。
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