私たちは一日の暮らしの中でどれだけのことを思ったり考えたりしながら生活しているのでしょうか。朝起きて夜眠りにつくまで毎日たくさんのことをしています。数え切れない程の目的のために行動し、選択と決断の連続です。すべてが心の活動です。ですが心についてまだよく知りません。心の世界を素晴らしく生きていくことできるよう、大切で不思議な心のことを考えてみましょう。
今も心の世界で生きています
大自然の大いなる生命のお力とお働き 大自然の大いなる生命の一部を頂き、あらゆる生き物は自分の心を高めていくためにこの世界に活かされ生きています。
心。心は私たちにとって命とともに一番大切なものです。心が自分という個体をを創り出し、自分という意識を持つことで気持ちを専有し、心のままに行動しています。何かを感じたり考えたりすることも心がなければできません。
今はこの世界において身体を使って生きています。ずっと自分の身体が自分だと思って生きてきましたので、心も身体の中にあるものだと思っていました。ですが脳の中には自分と思っているものや心といった自分自身はないようです。脳を研究している先生方は脳の中の自分を未だ見つけられていません。どうやら身体の中に自分の心はないようです。では自分と思っている心はどこにあるのでしょうか。
心は心だけの世界にあり、そこから今の自分の身体を通してこの世界に現れています。心の世界とは物質はおろか時間や空間さえもない意識だけが存在する世界です。心と身体の世界は別々で、身体とつながっている時もいない時もすべての心の本体は心の世界にあるようです。別々といっても遠く離れている場所といった物理的なことではなく、何らかの隔たりにより分かれていますが同時に進行する世界です。
今私たちが生きている世界は目に見える物質や現象を通して、実際に体験したり経験することでいろいろなことをわかっていくための世界です。この世界で心は今まで持っていない新しい思いを実際にやってみることで感覚としてつかみ心を成長させていきます。
心の世界は意識だけの世界ですから実際にしてみることができません。車の運転は最初はアクセルを踏むと進んで、ブレーキを踏むと止まることなど必要な理論や理屈を知識として覚えます。ですがこれだけでは車の運転ができることにはなりません。心の世界では車の運転をしてみることができませんので、今のこの世界で実際に車を運転してみてその感覚をつかむ必要があります。実際に運転してみた時の楽しさや難しさは知識ではとらえることができませんから、実際にやってみることができる今の世界が必要です。そこでつかんだその感覚が心に記録されていくようです。
私たちの心には感覚というものが備わっています。知識はこの人生において学んだことで、この人生を生きていくために必要なことですから人生の終わりとともに消えていきます。ですがそこでつかんだ感覚は少しずつ心の中に残っていくようで、感情とともに心を構成している大切なもののようです。
それぞれの心が持っている感覚もまるで違っていて、その心の特色にもなり何かを考えたり行ったりするときに大きく影響します。感覚とはその心が生まれ変わりを繰り返す間に出来上がっていくもののようで、知識のようになくなってしまうことはありません。ですから大切なことは感覚として身に付けてしまえばずっと持ち続けることができます。その感覚は今のこの世界でしかつかむことができないようです。
そうして心はいろいろな思いや感覚を吸収して成長しながら、自分固有の気持ちを創り上げていきます。それが自分らしさとなりその心の特色です。
心の世界には事実しかありません。今の物質の世界には嘘偽りやごまかしがたくさん横行し、事実を知ることのほうが大変な時があります。ですが心の世界には言葉や態度といった表現の方法はありませんからごまかしようがありません。ですから心には自分の意識とは関係なく事実を追い求める強い欲求があるようです。事実を知りたい、確かめたいという誰もが持っている思いも、心が事実しか通用しない世界にいるからなのでしょう。
心の世界では外からの情報の入力がほとんどありませんから、今よりもっと直接的に気持ちを感じそうです。嘘や偽りはすぐにわかってしまいとても強い苦しみになるのかもしれません。自分の心に嘘はつけないように、心の世界では本当の気持ちだけしか通用しません。今のうちに嘘偽りのない真心をつくっておく必要があります。
心はその意識を意志という形で発信したり受け取ったりしています。そしてその意志、気持ちには力があります。たぶんその力は私たちが考えている以上に強く、広い範囲で影響を与えます。
心と心を通わせる歓び
今のこの世界では身体を使って生きていますが、生きること自体は心の活動です。今まで持っていなかった新しいものを身に付けていくことは身体を使えるこの世界でしかできません。そこで私たちは自分がまだ体験したことがないことや、苦手で上手くできないことに果敢に挑戦し克服していく貴い機会を頂いています。
一生という限りある特別な時間を頂いて、この世界で心を高めるためにあらゆる生き物が活かされ生きています。その一生の中でいろいろなことを体験した経験と、他の心との関わりからたくさんのことを学び、たくさんの思いを味わうことで心を発展させることができています。
この一生の運命や環境において体験させて頂くことは、どのようなことであってもそれは自分にとって大切なことで、その時にしか味わうことができないことです。それは楽しいことばかりではなく、辛く悲しいこともたくさんあるでしょう。たとえどのようなことがあってもそれは自分の心を高めていくことに必要な課題です。心の一つひとつに必要な課題を与えて頂いています。
今この瞬間にも数多くの心が同じ空間の中で活かされています。無数の違う特色のある心がそれぞれに心を高めるための活動を行っています。私たちもその一部として自分なりに生きています。心を高め成長させていくには、その意識をより大きな集まりとして考えていけるように広げていくことも大切です。
自分の心も大きな集まりの中で気持ちを何らかの形で表現し、他の心が表現したものも受け取っています。そのたくさんの気持ちの集まりが社会というものになっているのでしょう。大きな集まりの中でどれだけ自分が良い影響を与えることができるか。自分だけでなく集まり全体のことを考えられる広い心を創ることもこの一生で与えられた課題の一つです。
心の力を考えてみてください。自分が発信した意志の力は他の心や全体にも何らかの影響を与えています。気持ちの力はその気持ちがなくなるまで働き続けます。他の心を思いやる善良な気持ちは全体にも良い影響を与え、全体が発展していくことにもなります。やがてそれは自分にも帰ってきます。
心は本能的に何かの役に立ちたい欲求を持っています。他の役に立つことで自分を成長させることができるのをわかっているからでしょう。たくさんの心との関わり合いの中で互いに心を通わせ、助け合い支え合い励まし合って生きていくことはこの上ない歓びをもたらしてくれます。そしてみんながひとつになって全体の役に立ち、やがて大自然のお役に立てるまでに高まり合うこと。その喜びは今までとは別次元の歓びとなり、自分も大いに成長発展することになります。
他の心を大切にすること。いつも相手の心を気に懸け思いやりを持つことで心に通い合いが生まれてきます。心が通い合うことで互いの心は広がっていきます。そうして多くの心とつながることでさらに広がり、生命の大親の御心ともつながることができるようになるようです。
実際に今どんな気持ちで生きているかがとても重要です。今持っている気持ちそのままに心の世界で生きていくことになります。心の世界では気持ちを変えることができないようで、今のこの世界での気持ちを変えなければ手遅れになってしまいます。
生命の大親との生命のつながり
必ず誰でも身体を使った一生を終え心だけの世界に帰っていきます。そこからは意識だけの活動になり、自分の心の中だけで生きていくことになります。
意識だけの世界ですから時間や空間といった隔たりが何もなく、何の制約もない自由な世界のようです。自分の心が持っている意識通りに生きていくことができます。
心の世界においては何かに束縛されたり、世間体やしがらみなど一切気にすることなく無限に生きていくことができます。ただ他とのつながりも同時になくなります。
今は両親や夫婦子供、兄弟や親戚といった血のつながりによる関係や、友人や仕事の同僚といった社会的なつながりがありがあります。そういったつながりはすべて消えてしまい自分の心だけになります。心の世界ではよほど強い結びつきでなければ他の心と通い合うことはできないそうです。残る絆はたった一つだけです。
大自然の大いなる生命のお力お働き 大親神大生命 生命のつながりです。
大親神大生命 大いなる生命が根源的本質であり、私たちは派生した一部である親と子の関係です。この生命でつながった親と子の関係は永遠に変わることのない強い絆です。この人生でのご両親とのつながりはなくなりますが、生命の親とのつながりはなくなりません。
ですが私たちはそのことをまったく知りませんでした。意識の世界ですから意識にないことは思いようがありません。意識の中にそのご存在がなければつながりようがありません。私たちは未熟さ故にそのつながりに気づかず、そのつながりを自らで断ち切っていました。
大親神大生命 そのご存在が自分の意識の中に強くあれば心の世界であっても慈愛の光の中で生きていくことができるそうです。ですが私たちはそのご存在を知ることがなかったので、心の拠り所なく薄暗い中で一人ぼっちで寂しく生きていたようです。この差は計り知れないほどの大きな差です。本来何にも邪魔されることのない自由な心の世界で、素晴らしい思いを味わいながら生きられるはずが、ひとりぼっちの寂しさとやり切れない思いでずっと生きてきたのです。
生命の大親からはぐれ迷子になっている幼い子供のように、寂しさと不安で心が一杯になって心の世界で生きているのが現実のようです。幼い子供は親がいなければ生きてはいけません。ですからその苦しみがもとでこの世界に来てからも情緒は安定せず、争いやいさかいの絶えない社会となり更に苦しみを強くしてしまう結果となります。そのうえ嘘の教えがそれを助長しています。これは本当に由々しき問題です。
誰もが心を高め幸せになるために生きています。生きることによって苦しみを深めてしまうのであれば、この地球はない方がよいことになってしまいます。それを物語るように存続が危ぶまれる現象が世界各地で起きてきています。
みんなで素晴らしく生きていける地球を取り戻しましょう。嫌なことばかりの社会を希望に満ち溢れた本来の姿にしていくには、私たち一人ひとりの心を変えていくしかありません。
大自然の摂理に沿った意識に高めていくことが最も自分の心を大切にしている崇高な行いです。
大親神大生命 そのご存在を強く心に刻み付ける。そのことだけであらゆる事態が良い方に変わっていきます。そのご存在と感謝の思いを強く心に焼き付け、自分の心の感覚としてつかめればずっと消えることはありません。どんな時でも御愛に包まれ安堵して生きることができます。
大親神大生命 すべてのものにとって本当の生命の大親であり心の拠り所です。
大自然の大いなる生命のお力お働きにより、すべての生き物が素晴らしい歓びを味わいながら生きることができています。その生きる歓びに感謝することに宗教宗派は関係ありません。もっと自由にそして素直に活かされ生きていることに感謝してみてはいかがでしょうか。心の底から湧き上がる思いを素直に感じてみてください。そうすればこれから先もずっと感謝と感動の歓びで生きていくことができます。心の世界は御愛に包まれたとても素晴らしい神の世界です。
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